読書の記録

読んだ本について、ゆるーく書いていきます。

センスは知識からはじまる

こんにちは。

年始1回目の練習で盛大に足をつってしまい、それから週に2回はトレッドミルでランニングをするようになった高田です。

(いまだに週一でバスケにしがみついています)

 

さて今日は、

センスのあるないって何で決まるのか。

ぶっちゃけ自分はセンスはもともと備わっているものでうまくできる人とうまくできない人で分かれていると思っていました。

今日紹介する一冊は、センスってなんなのか、どうやってセンスを磨くことができるのか。

そんなことが書かれている一冊になっております。

自分の考え方や捉え方を変えるのにぴったりな一冊ですのでぜひ覗いていってください!

 

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はじめに

著者の水野学とは何者なのか?!

・クリエイティブコンサルタント グッドデザインカンパニーを創設

・美術教師から「美術の面白さ」を教わりデザイナーを目指す

・自ら企画運営するブランド『THE』では、世の中の定番を新たに生み出し、定番と呼ばれる モノの基準値を引き上げていくことを目指しクリエイティブディレクションを担当する。

 

いわゆるセンスの塊と思われるような人でございます。

そんな人がセンスについて書いているなら、是非一度は読んでみたいって思いますよね?!

ではでは、そんな時間ねえよって人のために要約していきます!

 

内容


まずはじめに書かれていることが、斬新なものを生み出してもそれが普及するには時間がかかるということ。

 
例えばスマホ

発売された初代のiPhoneは2007年

(これはアメリカ国内向けだったので認知度は低かった)

この時点で使っていた人たちはイノベーターと呼ばれる革新的な少数派。

続いて2008年。

(ここから日本でも発売)

この時点で使いはじめた人は流行に敏感で新しいものを好むアーリーアダプター

次に平均よりもちょっと新しいものが好きな多数派のアーリーマジョリティが使いはじめ、この時にヒットとなる。

そして、みんな使ってるから自分も使おうといったレイトマジョリティも加わる。

(みんなにつられて反応する多数派)

こうして、スマホは普及していった。

 
いや、まてよ。でもまだスマホじゃなくてガラケーを使っている人もいるぞ。

そんな人たちは保守的な人たちで、ラガードと呼ばれます。

(遅滞者という意味らしい)

言い方は悪いが、「ガラケーが使い慣れているから」と言って、スマホで何ができるか知ろうともせず、スマホ批判をするような人たちです。

(年配の方なら仕方ないという意見もあると思いますが、これからさらに高齢化していく日本で中心となる人口が保守的な考えだと日本の未来は明るくないということは示唆されています)

 
とはいえ、ここで知って欲しいのはそこではなく、普及するまでにはタイムラグが起こるということ。

 
・マネーティングの落とし穴

よく言われる市場調査。

これに頼ってしまうとことは、2つの落とし穴があります。

一つ目は、自分は何がいいと思い、何が作りたいのか、自分で考えることができなくなってしまう。

二つ目は、「調査結果で決めた」となることで責任が曖昧になってしまうこと。

 
市場調査では、真新しいものにはほとんど誰もいい評価をしないから、何かに似ているものや使い方に票が集まるため革新的なものはできにくいというものも挙げられる。

だからセンスのあるものを作るってめちゃくちゃ難しい。

 
例えば、スティーブ・ジョブズは自分が欲しいと思うものを作り爆発的なヒットもしたし、全く売れないものも作っていた。けれど、本人が欲しいと思うものを追求して作り続けたから今市場に出ているアップル製品が誕生している。誰もがセンスがいいと思うものが出回っている。

 
センスがいいからたちまち大ヒットというのはない。

(ここがタイムラグが起こるということにつながる)

(見たことも聞いたこともないことには誰しも抵抗がある)

 

センスを磨くには、あらゆることに気がつく几帳面さ、人が見ていないところに気がつける観察力が必要。

能力がある限られた人にしかできないことだから難しいのではなく、本当に簡単なことを「重要」と捉えて日々実践して繰り返すことだから難しい。

 

ここまでが一般的に「センスがいい」、「才能があるからできる」で片付けられていること。

ここからは、本書に書いてある誰でもセンスを磨くことができるということについて書き出していきます。

 
センスを良くしたいなら、知識を得るしかない。

センスのいい文章を書きたいなら、言葉を知ること。

道をきれいにする仕事なら、どんな道が綺麗な道なのか知っておく必要があるということ。

便利さを提供する仕事なら、便利とは何かを知っておくこと。

センス=ひらめきならば、まずは「誰もが見たことのあるもの」という知識を持っておかなければならない。

そして、知識を蓄え、過去の事例から学び、一歩先の未来を予測してサービスを作る。

知識に基づいて予測することがセンスだと著者は考えている。

これがずーっと先の未来だと、人は逆に不安感を感じてしまいどれだけいいものでも買ってくれなくなる。

 
知識は紙、センスは絵のようなもの

 
わからないのはセンスがないせいではなく、わからないのはセンスを磨く努力をしなかったせい。

例えば何かのデザインなどの仕事を任された時に、センスがないから、、と言って他の人に任すようではチャンスをものにはできない。

まずはデザイン系の本を読んでみる、書体やロゴの本を読んで前知識を入れてみる。

というところがスタート。

わからないことを知る努力。

これが仕事のセンスを磨く第一歩になると筆者は語っています。

 
センスを磨こうと思った時に、好き嫌いで物事を判断しない。

好き嫌いとは、客観情報と対極にある。

(かなーり私情が入ってしまう)

 
好き嫌いでの会話が生まれると、その人の知識の中でしか会話が成立しなくなる。この手触りがいいという意見は、その人が1番手に取ったことがあるものなだけで、世間が求めているものは違う質のものかもしれない。

趣味嗜好で考えると、結論も下せず、時間もかかるようになってしまう。

 
誰がどんな時に、どんな場所で使うのか設定する。

ここがブレてしまうともはやその商品のヒットは無くなる可能性がある。

 
センスがないのではなく、センスを活用できていないだけ。

誰の中にもセンスはある。

知ってるか知ってないか、やってるかやってないかが左右しているだけ。

「センスがないから、、」で済ませるのは今日で終わり。

まずは調べてみる。やってみる。

 

総括

「センスは知識から始まる」というタイトル通り、今回はセンスを得るまたは磨くためには知識を得ることが最優先ということが書かれている本について要約させていただきました。

最近、僕と話す機会が多い人は僕がよく言っている「やり続けることが大事」というところはここにつながってくると思います。

やってないのに「できない」「嫌い」で済ませること、毛嫌うことをするのは一番自分の可能性を裏切ってしまう行為になるのかもしれません。

(とはいえ、僕の音痴と画力のなさはどうにもならない)

やり込むことには時間と気力をかなり使うから、自分の得意不得意を見極め、戦えるステージで技を出すということは勝つために一番大事な技術だと思っています。

 

結局何が言いたいかって、やらずしてできないではなく、まずはやってみる。

やっていないのにできない言い訳はしないことが大事かなと思っています。

できなかったらその時はそこ伸ばすことに時間を使うのか、別の場所や角度からアプローチをかけるのか。

自己分析は常にして自分にフィードバックする。

こうしたことの繰り返しが自己成長につながるのかなーと思っています。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました!

 

次回更新予定日1月24日