読書の記録

読んだ本について、ゆるーく書いていきます。

反応しない練習


こんにちは。

こうしてブログを書いていると、「え?書きすぎじゃね?」「読む人しんどくね?」と思いつつ毎回3000文字くらいでまとめてしまっている高田です。

(要約力皆無)

(そして完全に自己満)

(書くことが目的なので多めに見てください・・・)

 

さて今日は、ブッダの考えをもとにして書かれている「反応しない練習」をご紹介します。

 

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はじめに

みんなの悩みにはどんなものがあるでしょうか?

例えば、

通勤ラッシュが混んでて嫌

仕事に満足していない

人間関係に不満がある

などが挙げられるでしょうか?

これは一見、自分1人では解決できないような問題ですね。

(通勤には他の大勢の人もいるわけで)

ただ、ブッダ様の考えによると実はこの問題、解決できちゃうらしいです。

 
それは、この悩みは「心の反応」から始まっているからと著者は述べています。

 
心の反応ってなんや?

通勤ラッシュで、「ああ、今日も混んでる」とげっそりする。

不満のある相手に怒りの感情が出てくる。

これは全部、心が反応してしまっているから出てきてしまうそうです。

 
では、この反応とどう付き合っていけばいいのか。

本書を解説していきましょう!

(仏教の考えがベースとなって書かれています)

(考え方のベースは、反応するな、理解せよ

  

内容

反応しない練習を教えてくれるのは、ブッダです。

(古代インドにいた人)

ブッダの教えは、「心の無駄な反応を止めることで、一切の悩み、苦しみを抜ける方法」らしいです。

そのためには2つ必要なことがあります。

一つ目は、心の反応を見ること。

これはいわゆる座禅や瞑想のことで、最近の言い方ではマインドフルネスというらしい。

(僕はこのことについて全く知りません)

 

二つ目は、合理的に考えること。

目的が叶うように、筋を通して考えること。今の目的で言えば、無駄に反応することをやめて、「悩みを増やさない」ことがこれに当たるかなと。

ここをベースにして本書は進行していきます。

(仏教のことが書かれていますが、宗教的な内容はありません)

(スピリチュアル的なこともないのでご安心を)

 
本書を読み進めるにあたって大事なワードがあります。

それは「知慧」

智慧って何?!?

これは、一切の現象や、現象の背後にある道理を見極める心作用を意味する仏教用語

(うん、辞書から引用してもよくわからん)

ただ、身近に似たような言葉がありますので、そこの意味についても書いてみて、比較してみましょう。

 

知恵とは?

物事の筋道がわかり、上手く処理していける能力

 

知識とは?

ある事柄について、色々知ること。その知り得た内容のこと

 

知恵は経験的なところも含まれ、知識は方法のことを指しているといったところですね。

では、智慧と知恵の違いとなんなのか・・・

知恵とは、アイデアに対して使われるものであり、智慧は真実はどうなのかを考える頭の働きのことを指す。

簡単にいうと、

知恵は賢く生きるための頭の回転や良さ 

智慧は本当の幸せとは何なのか、欲とは何なのかを考えること

知恵は、時には相手を出し抜いてでも自分が上に行こうとするために使うこともある。

智慧は、本当に幸せになるには、つまりお互い良い結果になるためにはどうすれば良いかを考えるために使うもの。

ここが同じ「ちえ」でも決定的な違いとなっている。

 


人が悩んでしまう理由

判断とは、「決めつけ」「思い込み」を生んでしまうこともある。

人が悩んでしまう理由の一つに、無駄に判断してしまうということが挙げられる。

「あの人は嫌いだし苦手」「どうせ自分なんてできっこない」「失敗した」「最悪」これらは全部自分で判断していること。

いい、悪い、好き、嫌いで物事を捉えることをやめると悩みはぐっと減る。

(さすがブッダ先生)

 
じゃあ判断する理由って何?!

そもそも人間は1日に9000回以上自分で判断して行動を起こす(と言われている)のだからそれがそんなに悪いことなのかよ!と、僕自身思いました。笑

 
ブッダ先生によると、その理由の一つは、判断することは「気持ち良い」ことが理由だと言っています。

(わかったフリと表記されています)

正しいでも間違っているでも、そう言った判断ができた=「わかった気」になれる。

結論が出せた気がして安心するから。

 
人と人が関わる時には思っていることに違いがある。

これはよく言われるし、「言葉」としてみんな覚えることはできていると思います。

(実際僕がその1人)

この本質をざっくり自分的解釈として書かせてもらいます。

これは、人と自分の立っているところは違うから物の見え方は違うよねって話。

(だと思い込んでいます)

(あくまでも個人の意見)

これがわかっていないと、自分から見えているものだけが正しいと思い込んでしまい、相手を非難したり、なんでこんなこともわからないんだよと馬鹿にしたりする。

ただ、相手が分かっていないのではなく、相手の位置からは見えないことなんだと捉えると寄り添うことができると思います。

十人十色という言葉がありますが、それと同じでみんな違うからみんな良いということ。

そこでディベートを起こすのではなく、ミーティングができれば自分の考え方は広げることができるし、人間性はかなーり高くなると思います。

自分だけが正しいと思わない。

常に疑うこと(いい意味で)が大事かなと思います。

 


感情による悩み
まずは、感情をめぐる(喜怒哀楽が関わる)悩みをリセットする。

これにはニ点の方法が挙げられています。

・不快な感情が巡るのを防ぐ。沸いてしまった感情は、早めに解消する

・相手とどう関わるか考える

 
どういうことなのかブッダ先生の言葉を借りながら自分的解釈をしていきます。

 
まず前提として、人はそれぞれ持っている脳が違う。

だから考え方が違うのは当たり前。しかし、同じ考えを持てるはずだ!っと思い込んでしまうが、その期待こそ勝手な判断、つまり「妄想」になってしまう。

そこに「なんでわかってくれないんだ、俺のほうが正しい」なんて思っちゃう人もいるでしょう。

ブッダ先生によるとこれを“慢“というらしい)

(自分を認めさせようという欲のこと)

異なる意見=否定されたと捉えてしまうため、怒りで反応してしまう。

自信がない人ほど怒りやすい原因はここにあるとブッダ先生は解説しています。

 
承認欲求というものがここでは出てきます。

他人に認めてもらいたいというのは、モチベーションとして使うのはいいかもしれないけれど、それを目的にしてしまうのはよくない。

(あの人に認めてもらいたいから頑張る的な)

それは、他人が認めてくれるかは他人が決めることであり、自分にはコントロールできないから。

そこを目的にしてしまうと、「他人の目が気になってしまう」という心理が生まれる。

ブッダ先生は自分の物事に集中しなさいと本書で記しています。

アドラーでいうところの課題の分離に似ている)

 

総括

仏教とか、キリスト教とか、宗教の話が出てくると途端に毛嫌いする人もいると思いますが、そういったところから学べることや素晴らしい考えはたくさんあると思います。

(1000年近くの歴史があるわけで)

ブッダとか、イエスとか、

知らないから、変なものと思うのではなくまずは知って判断することが大事なのかなと思います。

(そろそろ自己啓発は卒業して偉人の本も読んでいこうかなと密かに企んでいる)

 

 そして、今回も学びの多い本に出会うことができました。

その分今回も長くなってしまいましたが、最後まで読んでくれてありがとうございます。

もっともっと内容は濃いものになっているので詳しくみてみたいという方はぜひ書店で探してみてください。

(一応毎回リンクは貼らせていただいております)


さあ、今日からこの反応しない技術を用いて、

圧倒的スルー技術

理にかなったシカトをしていきましょう!

 
次回更新予定日2月28日

 

 

大人のための読書の全技術

 

こんにちは。

最近ものすごく一眼レフのカメラに興味が出てきてしまい、買おうか悩みに悩んでいる高田です。

(カメラの魅力について教えてください)

インスタでめちゃめちゃ綺麗な写真を撮っている人を見つけてしまったのが運の尽き・・・。

 

 

さて、今日は斉藤孝先生の著書「大人のための読書の全技術」を要約していきます。

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はじめに

斉藤孝先生って?

明治大学文学部教授

東京大学法学部卒業

・今までに700冊以上の本を出版しているアウトプットのお化け

(盛大に褒めています)

 

 

 

全力脱力タイムズなどにも出演されている方です。

(最初はこんなすごい人だと思っていませんでした)

(本当にごめんなさい) 

 


では、内容に入っていきます!

 


内容

この本はものすごーーーーく長い本なので、ここを押さえれば本を読む意味って何倍にも跳ね上がるなーと思ったところをピックアップしてご紹介します。

 


・本を読むことで、直接会うことのできない人物から学ぶことができる

例えば、ビルゲイツスティーブ・ジョブズなどのような海外で活躍している人の本を読めば、その経歴や考え方を知ることができます。日本で言えば、GACKTキンコン西野のような著名人の本も出ていますよね。

斉藤孝先生は「自分をデザインするやり方を先人に学ぶ」「強烈なモチベーションを保つ」ということを二つのポイントとして挙げています。

テレビやネットとは違い、読書で得られるものは「思考力

テレビやネットで流れる情報は読書のような主体的な行動ではないから得られる情報は少ない。

(目的を持って調べることに関してはめちゃ良い行動だと思います)

 


ただ一つ注意したいこともあります。それが、「読書で得た知識を全て受け売りしないこと」

一人の意見として本を読み、自分の頭に落とし込んでいくことで、オリジナルの考え方ができると思っています。

ぼくは、師匠やメンターの意見を全部聞いて行動することはその人のレベルまではいけるけれど、それ以上は行くことができないと考えています。

(良い意見でも、自分の考え方に合わないものは切り捨ててます)

 


コラムとして

時間がないから本を読む

時間がないから本を読まない。

という人いますよね。ではその人たちはTwitterやサイトで何か調べることやだらだらとネットサーフィン(言い方悪くてごめんなさい)している時間はどのくらいあるのでしょうか?

おそらく、スマホを意味なくいじっている時間は膨大だと思います。

しかも、Twitterや何かのサイトで情報を得て、満足しているというのは僕はかなり危険な状態だと思います。

エビデンスのない情報をあたかも真実のようにインプットしてしまう危険性。間違った情報で自分の概念が固まってしまうと間違った方向に進んでしまう可能性は高くなる。

(情報化社会のデメリットはここ)

(不確かな情報が出回り過ぎている)

本は、著者がたくさんの時間を費やして書くもの。そこに編集者の意見やその他諸々の修正が加わり確かなものになっていく。

言い方は悪いが、嘘なんて書いたらバッシングの嵐でもうその人の本が店頭に並ぶことはないと思います。

それくらいの覚悟で世に出ている本から情報や知識を得ないということは、人間としての生きる価値を捨てているのと同じ。(これは斉藤孝先生の言葉)

本なんて読む時間ないし。ではなく、スマホいじってる、テレビぼーっと見てる数時間のうちの一時間、自分からファクトを獲る行動に変えてみてはどうでしょうか?

(ネットやSNSの使い方を見直すことが大事かも)

 
本を読むことによって、正しい情報なのか、それともズレた情報(あえて誤っているとは書きません)なのかを精査する能力を身につけることができます。

このためには、一冊を読んで満足するのではなく、同じジャンルを2.3冊と深く読んでいき、様々な情報から正しい情報を選び取れる力をつけることが思考力につながっていく。

 
例えば、食事は一日に一食がいいとか、オートファジーがいいとか、3食しっかりバランスよく食べるのがいいとか、いろんな意見が出ていますが、僕は結局自分に合ったものこそが一番だと思っています。

どれだけオートファジーがいいと言われても僕は必ず3食食べます。笑

 

 

内容に戻ります。
・本を選ぶための技術

自分らしく生きなさいという人は多くいますが、皆さんは本当に自分らしさをわかっているでしょうか?

(僕はまだまだわかっていません)

これがわかっていないうちから「自分らしく」しようとすると、好きなだけ寝る、仕事はやめて楽しいことだけする、好きなことはやり、嫌いなことや嫌なことはやらないという現象が起こる可能性は高くなります。

自分らしく=わがままに結びついてしまうことが起こりかねないと斎藤先生は記述しています。

そのために、本を読み、人としてどう生きていくのか指針となる人を見つけるという意味でも読書の重要性は高まってきます。

(リアルの人付き合いでメンターがいることが一番なのかなとは思っています)

(しかし、知識は多いに限る)

(けれど、情報を精査できない人は頭でっかちになる)

本を読むことは、知識を入れることに加え、概念を入れることにもつながります。

人の意見に聞く耳を持てない人の大半は自分が正しいと思い、マウントをとりにいてしまっている。

なんか、前にも似たようなこと書いたけど、ディベートではなくミーティングが大事だなと最近つくづく思います。

 

自分の中で凝り固まっている固定概念を自分で崩すことができるから、他者の意見を聞き入れやすくなり、情報を精査して自分に落とし込むことができるようになる。

そのためのトレーニングに読書を活用するのも一つかなと思っています。

 

総括

本書の締めくくりには、スティーブ・ジョブズの有名な「点と点」についてのスピーチで終わっています。

点をつなぐという行為は、将来に向けてできるものではなく、今行なっているものを未来の自分が振り返ったときにこそ繋がるものだから自分を信じて進むしかない。

という有名なスピーチがあります。

(スーパーざっくり書いてます)

本を読むことで一つの点を作り、この先の未来でいま得た知識を活用できる時が来るかもしれません。

そこから発想を得ることができるかもしれません。

ただ、この点を作る行為をしていなければそれはできないこと。

本以外にも、映画でも、美術でも、音楽でも、日常で触れるものでヒントを得ることもできるかもしれません。

僕は本が合っていると思っているだけです。

強要するつもりはありません。

しかし、誰かが少しでも本に興味を持ってくれたらこうして記事を書いている意味があるなと思っています。

 
長くなり書ききれなかったところですが、本を読むためのルールを作ること、速読と精読の違いは何なのかということなど、まだまだ勉強になるところが多い本です。

役に立つか立たないかなんてわからない。これこそが読書の凄味。

ぜひ、一読してみて下さい。

 

 

この本はかなりのボリュームがあったので要約しても長くなってしまいました、、笑

まだ何者でもない自分の記事を最後まで読んでくれた方々。

ありがとうございます。

今後もよろしくお願い致します。

次回更新予定日2月21日

 

 

嫌われる勇気

 

こんにちは。

 

今年の目標は年間で100冊の本を読むことなのですが、1月は14冊読み終えることができました!

(拍手!!)

なぜ100冊なのかというと、単純に3桁にのせることは自分の自信に繋がると思ったからです。

様々なジャンルの知識を身につけ、情報を精査して自分のものにするのが最終目標。

そんな中での当たり本であり、紹介したいものを抜粋して記事にしていきますので今後も引き続き見にきやがれ。

(めちゃめちゃ見に来て下さい)

 

そんなこんなですが、今日はビジネス書に興味のある方なら誰でも一度は聞いたことのあるタイトル「嫌われる勇気」について書いていきたいと思います。

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はじめに

本書での核となってくる考え方にはアドラー心理学というものがあります。

アドラー心理学ってなんやねんって人のためにザックリと概要を書かせてもらいます。

 

・提唱者はアルフレッド・アドラー(ここからアドラー心理学と名前がついてします)

フロイトユングと並ぶ心理学界の三大巨匠

・にも関わらず日本ではほとんど無名

「トラウマ」の存在を否定したうえで、「人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである」と断言し、対人関係を改善していくための具体的な方策を提示していく

 

といったところがベースとなっている心理学になります。

これを用いて、人と関わっていく上でどうしても起こってしまう問題を解決(捉え方を変える)していこうといったものになります。

 

我々に足りないのは能力ではない。ただ、勇気が足りていないだけ。

ルフレッド・アドラー (本書から引用)

 

では内容に入っていきましょう!

 

内容

物語はアドラー心理学に詳しい哲学者と青年の対話形式で進んでいきます。

薄々気づいてきたのですが、対話形式で進む本って結構多い。しかも、そういう形式のものが割と頭に残りやすい。気がする

(本を読み始めてから気づけたことの一つです )

(個人的な意見なので感じ方は人それぞれ。笑)

 

話が若干それましたが、本書の内容に入ります。

情報量の多い本ですが、超ザックリに本書で押さえておきたいポイントを4つに分類しました。

(めちゃくちゃザックリね)

 

 

1.目的論と原因論

 例えば、道を歩いているときに子供がこけて自分の服に肉まんの肉汁がついたとしましょう。

(シチュエーションの設定が頭おかしいのは重々承知の上)

しかもそれはデートの10分前としましょう。

着替える時間はなく、相手と会う時間は迫ってくる。誰しも子供に怒りを覚えることでしょう。

このときに、「気にしないで」と言うことができるのか、それとも「てめえ、このやろう!肉まんよこせ!」って叫ぶのか。という場面。

 

ここで抑えたいのは、

原因論とは、〇〇があったから〇〇したというもの(肉まんをつけられたから怒った)

目的論とは、〇〇するために〇〇をしたというもの(相手を萎縮させるために怒鳴ってやろうと感じて怒りの感情を出した)

という2つのパターンがあるということです。

 

アドラー心理学では、原因があって行動を起こした(原因論)のではなく、目的があったからその行動や感情を自分で呼び寄せた(目的論)という考え方で物事を捉えます。

肉饅がついたから怒ったのか、子供に恐怖を感じさせるために怒るという感情を出したのか・・・。

(自分で言いながら分かりにくい例えだ)

 

 

2.課題の分離

馬を水辺に連れていくことはできるが、水を飲ますことはできない。

これは、本書に書いてある例です。

相手に適切な環境を与えることはできるが、その後行動するかどうかは相手次第。

これを理解できていない人は相手が思い通りに行動してくれないことを許すことができない。

こういった人は自分にできることと、相手にできることを分断して考えることができるように思考パターンを変えることが必要。

 

他人が自分のことをどう思うかは他人次第(相手の課題)で、それを自分がどうこうできる問題ではない。

自分の課題に加え、相手の課題まで抱えてしまうことは、大きなストレスがかかってしまうから他人と自分の課題を区別して考える必要がある。

また、この考えを持つことで人と自分をはっきり分けて考えることができるので、相手の懐に土足で上がり込むような行為はなくなると思います。

 (なんであなたにそんなこと言われなきゃいけないの?って言う事案はほとんどこれが問題ということに気づいた)

(本当に相手のことを考えているのか、自己満になっていないか、ありがた迷惑になっていないかは常に見直す必要がある)

 

 

3.共同体感覚

簡単に言うと、自分一人だけでは生きていくことはできないということ。

自分の利益のみを追求して生きるのではなく、他者貢献することが生きていく上では必要なこと。

(ここまではわかる)

アドラー心理学において「お、すごいな」と思ったところは他者貢献する際に見返りを求めないということ。

ここで出てくるのが、信用と信頼の違い

信用とは、返済してくれるなら貸すというシステム。つまりクレジット。

信頼とは、他者を信じるにあたって、一切の条件をつけないこと。

ここを理解してこそ、人間関係の基盤は作れるのかなーと思っています。

(めちゃめちゃ大事な部分だと僕は思っています)

 

 

4.自己肯定と自己需要の違い

できもしないことに対し、「わたしはできる」と自らに暗示をかけて自分に嘘をついてしまう。

60点の自分に運が悪かっただけで、本当は100点だと言い聞かせることが自己肯定。

できなかった自分を受け入れることができずに、肯定的に捉えてしまう。

(歪んだポジティブシンキングは痛い)

(なんか口が悪くなってきたな)

 

ありのままの自分を受け入れる。

変えていけるものには、変えていく勇気をもつ。これが自己需要

60点の自分も受け入れ、どうやって100点に近づけるか探す。という考え方が大事。

 

肯定的なあきらめという言葉をアドラーは口にしています。

「変えられるもの」と「変えられないもの」を見極めること。

これができることが、自己受容できるかどうかにつながってきます。

 

自分の中で最近来ているワードは完了主義

これは、はじめから100点をめざすのではなく、まずは60点でもいいから任されたことを完了することに力を使うということが大事。

ここに関しては詳しくまた書けたらなーと思います。

(書かないかもしれないから、気になった人は聞いてくれたら助かります)

 

 

 総括

かなりザックリ大事だと思ったところやここだけは伝えたいと思ったところを抜粋しましたが、、、とんでもない情報量になってしまいました。笑

この他にも承認欲求を満たすことは毒だといったところや優越感と劣等感の正体などの面白い部分が多くありますのでぜひ読んでみてください!!

アドラー心理学にはこの他にライフタスク、民主的決定など様々なものがあるので気になったら「嫌われる勇気」以外の本も読んでみることをお勧めします(^^)

(漫画版もあるので簡単に触れることもできます)

 

とりあえず自分は仕事の中でも「課題の分離」は徹底しています。

子供たちと関わっていく中で自分の力だけではどうにもできないことや、あとは子供次第というところは多々あるからです。

まさにここに肯定的なあきらめも入っていて、「この子は理解度が低いから・・・」で済ます(否定的に諦める)のではなく、自分はここまでやった。あとは相手が行動するかどうかというところまでは持っていくように意識しています。

(どうにもできないことをどうにかしようとして空回るのが全世界共通で一番危険なのかなと)

 

どんな職や人間関係にも転用できるポイントはあると思いますので読んだことを、学んだことをどう活かしていくのか考えることも楽しいですね。

 

最後まで目を通していただきありがとうございました!!

ご意見や感想等お待ちしております!!

 

 

次回更新予定日2月14日

 

思考は現実化する

こんにちは。

毎朝6時半に起きたいのにどうしても二度寝をしてしまい、いつも朝後悔してしまいます。

これは自分の意思ではなく、日の出の時間と寒さのせいだと思っている高田です。

そんな自分がこの本を紹介してもいいのかと恐る恐る記事を書いています。

微笑ましくみてもらえたらと思います。笑

 

今日はナポレオン・ヒルが執筆し、全世界で1億部以上売れている大大大ベストセラーの「思考は現実化する」を日本版として販売している「あきらめなかった人々」をご紹介いたいします。

まずは人物紹介っっっ

 

ナポレオン・ヒル

・1883年にアメリカで生まれた

・15歳から地方新聞社で記事を売る仕事を始める

・そこで成功者たちに取材をしようと思い立ち、鉄鋼王カーネギーに出会う

カーネギーの仕事の一つであった成功哲学の体系化をヒルが任される

・ヘンリーフォード、トーマスエジソン、様々な偉人と出会い、成功プログラムを体系化することに成功

・そして、本書「思考は現実化する」を執筆

・全世界で一億部を売る大ベストセラーとなった

 

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はじめに 

本書で抑えておきたいキーワード脳力について

(これがわかっていないと訳のわからない話になると思います)

脳力は「脳の発揮する力」のこと。

「能力」とは「脳力」が発揮され、実践行動として表現された結果からの評価です。

脳をよく使った結果として「能力」が発揮されることになるので、脳力というのは人間の全体的な行動を決定づける土台といえる。 

(前にブレイン・プログラミングという本を記事にしていますが、そこで詳しく解説しているRASと似ていると勝手に思っています)

 

脳力=思考を現実化する力をはっきするために大事なポイントが本書で書かれています。

  

内容

目標実現のための原則

(本当は6つありますが抜粋致します)


1.目標を決める

これができないと努力することが目標になってしまう。

手段の目的化というやつ

目標を決めた後は、その目標が正しいのかどうかを見直す必要もある

これは、できるだけ具体的な目標にするということ。

 
2.目標を達成するまでの期限を決める

明確に期限を決めることで、その日までにどうやって目標を達成するか逆算が始まる。

 
3.行動を起こす

しっかり計画を立ててから行動をすることも大事だが、どれだけ考えても完璧な計画はできない。

できないことにフォーカスするのではなく、とりあえずやってみる。失敗したら改善してもう一度する。これを繰り返してブラッシュアップしていく。

(まさに完了主義の考え)

 
4.立てた目標は声に出す、紙に書き出して可視化する

決心を維持することや、自己暗示をかけるために行う。

プロスポーツ選手が試合前に「おれはできる」とか、「勝てる」などのポジティブな発言をするのはここに関連している。

潜在意識からマインドを変えていくイメージ

 

 この原則が前提として話が進んでいきます。

誰でも実践できるものなのでぜひぜひ取り組んでいきたいところです。

 

 

 成功に近づくためにできることを紹介します。

(他の人と差をつけるためにできること)

 

プラスアルファの法則

成功するための代償は1センチ余分に努力すること。

(代償を払うというのは原則の一つに入っているところです)

例えば、他の人がロボットみたいに決まったマニュアルの接客をしている中で、自分は少しだけ世間話をしてみる。例えば、いつも通っている道に落ちているゴミを一日一つ拾う。

スポーツで言えば、ランメニューでラインを踏むところをラインを跨ぐ、その差が周りとの走力の差に繋がる。的な。

その瞬間他の人よりもプラスアルファで何ができるのか考え、行動をしていくことも大事。

仕事でいえば、もらっている報酬以上の仕事をする。

この経験が後のキャリアアップや信頼獲得、その先の目標達成に繋がる。

(信頼を獲得するためにもめちゃ重要なところ)

 
積極的な心構え

つまり、ポジティブに物事を捉えるということ。

辛いことや嫌な過去があったからこそ、これから先は自分の目標を達成するために突っ走ることができる。

これが、その過去にずーっとこだわってこれから先も辛いことしかないと思っていると本当にそういった現実になる。

思考が自分の行動や未来を引き寄せるから。

ここが「脳力と通ずる部分」

 

 

本書で最も重要な部分!!!

行動が感情を動かす

熱意があるから熱意のある行動をするのではない。

熱意ある行動をするから熱意を生ずる。

(これは、W・クレメント・ストーンの言葉)

 
悲しいから泣くのではなく、泣くから悲しい

アメリカの心理学者 ウィリアム・ジェームズの言葉)

 


感情が先にあって、その行動が起きるのではなく、行動をするから感情が生まれる。

お金持ちになりたいのなら、日頃から自分がお金持ちのように振る舞う。

スポーツで上手くなりたいのなら、上手い人の動きを見てそのように振る舞う。

そうすることで自分はできるという感情が生まれる。

 
どんなにいい仕事があっても、熱意がなければ成功に結びつくことはない。

熱意は何にも優先して重要なもの。

そこに美味しそうなお肉があっても、調理器具に電源が入っていなければ料理をして食べることはできない。

電源を入れることができるのは自分だけ。

(やる気スイッチのように人に押してもらうことはできません)

 
信念は願望を現実化する原動力

信念と思考が重ね合わさると、潜在意識が活性化され、そこからモチベーションや知性が生まれてくる。

 
負けると思ったらあなたは負ける

負けてなるものかと思えば負けない

勝ちたいと思っても、勝てないのではないかと思ってしまったら、あなたは勝てない

負けるんじゃないかな、と思ったらあなたはもう負けている

というのも、成功は人の考えから始まるからだ

すべてはあなたの心の状態によって決まるのだ

自信がなければあなたは負ける

上に上り詰めるには高揚した精神が必要だ

何かに勝つためには自信が必要だ

人生の戦いに勝つのは、必ずしも最も強くて、最もすばしっこい人ではない

最終的に勝利を収めるのは、「私はできる」と思っている人なのだ

 

本書から引用

 

総括

これは最近になって常々感じていることなのですが、本当に具体的に目標を決めることは大事だと思っています。

自分は学生時代を振り返った時に、練習が終わった後は必ず筋トレや自主練をしていました。

しかし、それはただ闇雲にするだけであったり、具体的にどうなりたいかもないまま時間をかけていただけで、なりたい自分を描いていないから練習しても時間と体力を浪費するだけでした。

(自主練をすることが目的になっていた)

(以前紹介した”学校の当たり前をやめた”に出てきた手段の目的化とはまさにこれ)

目標を決めた瞬間から逆算は始まるから、できるだけ具体的に、期限を決めてどうなりたいのか思い描く。

自分の人生、一度きりなら思いっきりでかい夢を持つことが大事だと思っています。

(いい家すみたいし、毎日美味しいもの食べたいし)

さ、これからみんなも目標を持って生きていこう!!!!!!

 

次回更新予定日2月7日 

 

 

 

人は話し方が9割


こんにちは。

年末に鬼滅の刃をアニメで全部見て、その2日後に映画を見に行ってからどハマりしてしまっている高田です。

(漫画も全巻読みました)

(控えめに言って3回は泣きそうになった)

鬼滅の刃の感想は記事にしないので安心してください。笑

※時事ネタに時差があるのは週一でしか投稿していないからなので勘弁してください。笑

 


さて、今日は

もっと会話ができればなあ、、

話し方が上手くなりたいなあ、、

そんな風に思っている方にピッタリの一冊を紹介します!!

 

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書店でずっと気になっていたものがKindle Unlimitedで読み放題になっており、ついに読むことができました!

(拍手!!)

本書では先に結論が書かれています。

会話が上手くなる方法、それは

苦手な人との会話を避け、大好きな人と話す時間を増やす

おー!なるほど!そういうことか!よしやってみよう!

 

とはいきなりならないですよね。笑

どういうことなのか、ざっくり解説しながら紐解いていこうと思いますので、お時間ある方は最後まで目を通してみてください!!

 

内容

まず著者ははじめにはっきりと言っています。

「日本人は欧米人に比べて話すのが下手」 

しかし、これに対して以前では、

日本には以心伝心の文化がある。話さなくとも通じる。

というような文化の違いがあることでコミュニケーションの違いについて反論することができていましたが、今現在の日本は欧米からの影響を大きく受けていて、もはやこれは通用しない(言い訳)になってしまっています。

(文化の違いというものがグローバル化により曖昧になってきている)

はじめに解説されているのは「いかに話すか?」と言う部分。

ここで押さえておきたいのは、話す力に必要なことはスキルではなくメンタル。

自己肯定感を上げることが第一ということです。

というのも、自分の発言が否定されて傷ついてしまった経験が誰しもあると思います。

(僕は死ぬほどあります)

ただ、何百人といる人のうちの数人から否定されたことを汲み取って自信を無くす必要はないと著者は語っています。

(たった一回で10回あった成功を忘れるのは良くない)

著者が話が上手くなるために心がけることは、否定されたくないなら自分も相手を否定しないということ。

否定しない相手に否定する人間はそうそういないということが書かれています。

(ここでは全肯定と書かれています)

(今流行りの鬼滅○刃みたいでかっこいい)

否定しない相手(全部肯定してくれる人)と話していると、相手も自然と否定することがなくなります。これを相互全肯定といいます。

こうして自ら否定のない空間に入り込み、自己肯定感を上げていくことが、話が上手くなるための第一歩だと考えることができます。

 話す事の楽しさや意見を共有できる事の意義を見出すことが話が上手くなるための第一歩なのだと感じとることができます。


コミュニケーションの三原則

・人は自分への関心が1番強い

・人は自分のことをわかってほしい生き物

・人は自分のことをわかってくれる人に好意をもつ

という三原則があり、ここを意識してコミュニケーションを図ることで一気に話が上手い人になることができるそうです。

人は、自分に深く関心を持ってくれる人に心を開くことができるからこの原則を意識しておけば相手の懐に入るまでのスピードがら上がるということです!!

ということは、裏を返すと聞き上手な人が話し上手と捉えることもできます。

(よく聞き上手な人がコミュニケーションが上手いと言われる理由はこれ)

関心を持ってもらえた!と思うと心を開くことができるのに、自分の話ばかりしてしまうといつまで経っても人との距離は縮まりません。 


そして、好かれる話し方以上に大切になってくるのが、嫌われない話し方。

人生を左右するコミュニケーション、人間関係の9割は話し方で決まると著者は述べています。

この理由は、人の感情は大きく分けて快か不快かのみだからです。。

初見で相手にとってこの人と話すのはしんどいな、なんか変な人だなと思われてしまうと、不快軸から快軸に戻すために相当な努力が必要となってしまいます。

では、どうすれば嫌われない話し方ができるのか。

もうここはざっくりはっきり言います。

僕が重要と思ったのはこの三点

余計な一言を言わない

相手のことを考えて発言をする

なんでも正直に言わない

 
これだけです。

 
口は悪いけどいい人は存在しない。

よく言われる「この人は口は悪いけどいい人なんだよ」という言葉。あれは嘘です。笑

言葉は、相手が頭で思っていることしか口に出すことはできません。

レモンを絞ればレモンしか出てこないですよね。

(急に他のものが出てきたらびっくりですが、、)

これと同じで、意地の悪い人からは意地の悪い言葉しか出てこない。否定的なことばかり考える人からは、否定的な言葉しか出てこない。

ここまでは著者の意見。

 
ただ、一つ例外はあると僕は思います。

それは、関係性の上で成り立っているイジリであったり、相手のために厳しい意見を言う場面。これは全然いいと思いましたし、おそらく相手に喝を入れるために発した言葉は、端端で温かさがあると思います。

優しくするだけで人間関係は成り立たないと思っています。

(僕はわりとズバッというタイプ)

(相手のためにを考えたときにね)

(だから広く浅くの友達は少ない)

(自虐です)

 

総括

自分の発する言葉は、本を読んで言葉を覚えることや、周りの人間関係によって浴びる言葉で変わってくると思います。

話し方のスキルを上げること=心を磨くこと

心が変わり、話し方が変わると人間関係が大きく変わる。

自分のレベルが上がるとそれに見合った人が周りにいてくれるようになる。

自分は言葉使いや発言の仕方を指摘してくれる人たちが周りにたくさんいて本当に恵まれていると感じています。

しかし、教養がなければ、受け入れる心がなければ、そもそもその時間は無駄になってしまいます。他者の意見を聞き入れることができるようになるには色んな意見に触れるしかないのかなーと思っています。

一ヶ月に新しく10人の人に会うのはむずかしいかもしれない。でも一ヶ月で10冊の本と出会うことはできる。

僕はコミュニケーション能力を上げるために一番大事なのは何に時間を使うかだと思っています。

本を読むのが苦手なら、映画でもラジオでもいいと思います。新しい何かに触れる時間をいかに作ることができるかだと思っています。

 

長くなりましたが、最後まで目を通していただきありがとうございました!!

次回更新予定日1月31日

  

 

 

センスは知識からはじまる

こんにちは。

年始1回目の練習で盛大に足をつってしまい、それから週に2回はトレッドミルでランニングをするようになった高田です。

(いまだに週一でバスケにしがみついています)

 

さて今日は、

センスのあるないって何で決まるのか。

ぶっちゃけ自分はセンスはもともと備わっているものでうまくできる人とうまくできない人で分かれていると思っていました。

今日紹介する一冊は、センスってなんなのか、どうやってセンスを磨くことができるのか。

そんなことが書かれている一冊になっております。

自分の考え方や捉え方を変えるのにぴったりな一冊ですのでぜひ覗いていってください!

 

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はじめに

著者の水野学とは何者なのか?!

・クリエイティブコンサルタント グッドデザインカンパニーを創設

・美術教師から「美術の面白さ」を教わりデザイナーを目指す

・自ら企画運営するブランド『THE』では、世の中の定番を新たに生み出し、定番と呼ばれる モノの基準値を引き上げていくことを目指しクリエイティブディレクションを担当する。

 

いわゆるセンスの塊と思われるような人でございます。

そんな人がセンスについて書いているなら、是非一度は読んでみたいって思いますよね?!

ではでは、そんな時間ねえよって人のために要約していきます!

 

内容


まずはじめに書かれていることが、斬新なものを生み出してもそれが普及するには時間がかかるということ。

 
例えばスマホ

発売された初代のiPhoneは2007年

(これはアメリカ国内向けだったので認知度は低かった)

この時点で使っていた人たちはイノベーターと呼ばれる革新的な少数派。

続いて2008年。

(ここから日本でも発売)

この時点で使いはじめた人は流行に敏感で新しいものを好むアーリーアダプター

次に平均よりもちょっと新しいものが好きな多数派のアーリーマジョリティが使いはじめ、この時にヒットとなる。

そして、みんな使ってるから自分も使おうといったレイトマジョリティも加わる。

(みんなにつられて反応する多数派)

こうして、スマホは普及していった。

 
いや、まてよ。でもまだスマホじゃなくてガラケーを使っている人もいるぞ。

そんな人たちは保守的な人たちで、ラガードと呼ばれます。

(遅滞者という意味らしい)

言い方は悪いが、「ガラケーが使い慣れているから」と言って、スマホで何ができるか知ろうともせず、スマホ批判をするような人たちです。

(年配の方なら仕方ないという意見もあると思いますが、これからさらに高齢化していく日本で中心となる人口が保守的な考えだと日本の未来は明るくないということは示唆されています)

 
とはいえ、ここで知って欲しいのはそこではなく、普及するまでにはタイムラグが起こるということ。

 
・マネーティングの落とし穴

よく言われる市場調査。

これに頼ってしまうとことは、2つの落とし穴があります。

一つ目は、自分は何がいいと思い、何が作りたいのか、自分で考えることができなくなってしまう。

二つ目は、「調査結果で決めた」となることで責任が曖昧になってしまうこと。

 
市場調査では、真新しいものにはほとんど誰もいい評価をしないから、何かに似ているものや使い方に票が集まるため革新的なものはできにくいというものも挙げられる。

だからセンスのあるものを作るってめちゃくちゃ難しい。

 
例えば、スティーブ・ジョブズは自分が欲しいと思うものを作り爆発的なヒットもしたし、全く売れないものも作っていた。けれど、本人が欲しいと思うものを追求して作り続けたから今市場に出ているアップル製品が誕生している。誰もがセンスがいいと思うものが出回っている。

 
センスがいいからたちまち大ヒットというのはない。

(ここがタイムラグが起こるということにつながる)

(見たことも聞いたこともないことには誰しも抵抗がある)

 

センスを磨くには、あらゆることに気がつく几帳面さ、人が見ていないところに気がつける観察力が必要。

能力がある限られた人にしかできないことだから難しいのではなく、本当に簡単なことを「重要」と捉えて日々実践して繰り返すことだから難しい。

 

ここまでが一般的に「センスがいい」、「才能があるからできる」で片付けられていること。

ここからは、本書に書いてある誰でもセンスを磨くことができるということについて書き出していきます。

 
センスを良くしたいなら、知識を得るしかない。

センスのいい文章を書きたいなら、言葉を知ること。

道をきれいにする仕事なら、どんな道が綺麗な道なのか知っておく必要があるということ。

便利さを提供する仕事なら、便利とは何かを知っておくこと。

センス=ひらめきならば、まずは「誰もが見たことのあるもの」という知識を持っておかなければならない。

そして、知識を蓄え、過去の事例から学び、一歩先の未来を予測してサービスを作る。

知識に基づいて予測することがセンスだと著者は考えている。

これがずーっと先の未来だと、人は逆に不安感を感じてしまいどれだけいいものでも買ってくれなくなる。

 
知識は紙、センスは絵のようなもの

 
わからないのはセンスがないせいではなく、わからないのはセンスを磨く努力をしなかったせい。

例えば何かのデザインなどの仕事を任された時に、センスがないから、、と言って他の人に任すようではチャンスをものにはできない。

まずはデザイン系の本を読んでみる、書体やロゴの本を読んで前知識を入れてみる。

というところがスタート。

わからないことを知る努力。

これが仕事のセンスを磨く第一歩になると筆者は語っています。

 
センスを磨こうと思った時に、好き嫌いで物事を判断しない。

好き嫌いとは、客観情報と対極にある。

(かなーり私情が入ってしまう)

 
好き嫌いでの会話が生まれると、その人の知識の中でしか会話が成立しなくなる。この手触りがいいという意見は、その人が1番手に取ったことがあるものなだけで、世間が求めているものは違う質のものかもしれない。

趣味嗜好で考えると、結論も下せず、時間もかかるようになってしまう。

 
誰がどんな時に、どんな場所で使うのか設定する。

ここがブレてしまうともはやその商品のヒットは無くなる可能性がある。

 
センスがないのではなく、センスを活用できていないだけ。

誰の中にもセンスはある。

知ってるか知ってないか、やってるかやってないかが左右しているだけ。

「センスがないから、、」で済ませるのは今日で終わり。

まずは調べてみる。やってみる。

 

総括

「センスは知識から始まる」というタイトル通り、今回はセンスを得るまたは磨くためには知識を得ることが最優先ということが書かれている本について要約させていただきました。

最近、僕と話す機会が多い人は僕がよく言っている「やり続けることが大事」というところはここにつながってくると思います。

やってないのに「できない」「嫌い」で済ませること、毛嫌うことをするのは一番自分の可能性を裏切ってしまう行為になるのかもしれません。

(とはいえ、僕の音痴と画力のなさはどうにもならない)

やり込むことには時間と気力をかなり使うから、自分の得意不得意を見極め、戦えるステージで技を出すということは勝つために一番大事な技術だと思っています。

 

結局何が言いたいかって、やらずしてできないではなく、まずはやってみる。

やっていないのにできない言い訳はしないことが大事かなと思っています。

できなかったらその時はそこ伸ばすことに時間を使うのか、別の場所や角度からアプローチをかけるのか。

自己分析は常にして自分にフィードバックする。

こうしたことの繰り返しが自己成長につながるのかなーと思っています。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました!

 

次回更新予定日1月24日

 

 

学校の当たり前をやめた

 

こんにちは。

大阪では雪がちらつくだけでも珍しいということを聞いて、帰省の時にひたすら雪が積もっている写真を撮り見せびらかしている今日この頃です。

(都会に出ても割と田舎に良さを感じる)

さて、今日は教員を目指している人、目指していた人、目指そうか迷っている人に是非読んでもらいたい本を紹介します。

「学校の当たり前をやめた」

 

 

はじめに

この本は工藤勇一さんが書いた本です。

高校、中学と色んな所で教員、校長を務めている方です。

先に言っておきますが、この方はかなり革新的で、保守的な人が多い(そうならざるを得ない)教員の世界では珍しいタイプの人物です。

現在教員をしている方たちが読んでも面白い本だと思っております。

 

さて、この方がいる学校では、今まで当たり前に僕たちが取り組んできたものがありません。

なんだと思いますか?

 

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それは、

・宿題

・定期試験

・固定担任制の廃止

・頭髪服装検査を行わない

というもの。

 

なんでこんなに革新的なことをしてるのか。

それは学校がどんな場所なのかという目的が少し他者と違うから。

(原点に立ち返っていると著者は捉えています)

時代の変化に乗り遅れていると思われがちな学校教育の当たり前を一つずつ変えていき、子供の成長を感じる喜びを各所に散りばめている一冊です。

  

内容

学校は、勉強をするための場所?

いやいや、その先を見据えた社会の中でよりよく生きていけるようにするための場所。

(謳うのは簡単だが実際そこにフォーカスすることは難しい)

 

そのためには自分で考えて、自分で判断して、自分で決定して、自分で行動を起こせる「自律」を身につけさせていく必要がある。

(律するの方ね)

 

教員の取り組み、言葉で子どもの起こせるアクションは変わってくると言うことが本書では書かれています。

おそらく、僕の記事を見てくれる人の中には教員をしている人、教員志望の人が比較的多いので理解できる部分も多いかと思います。

 

このことを本書で具体的に挙げている部分として、学校でよくある「みんな仲良くしなさい」という言葉。

例えばこれが、コミュニケーションを取ることが苦手な生徒からするとどう思うのか?

例えば、仲良くしたいと思っていてもその場に入れない子からすればどうなのか?

教員(指導者)の言葉に対応できない子どもはそのステージに立つことができないから遅れていってしまう。

そして、集団生活である学校ではそういった少し遅れてしまっている生徒に手厚く指導はできないし、むしろそのステージにこれない生徒は悪として扱われることが多いのが現実。

工藤先生は、「人と仲良くしなさい」ではなく、「人と仲良くすることは難しいこと」を教えるのが先だと伝えている。

(実際、大人になっても付き合える友人や親友と呼べる人はせいぜい2.3人)

(関係性を築く難しさを教えられなくて、指導者の立場にはなれない)

 

 

コラムとして

僕は今、発達障害のある子どもと日々関わらせていただいています。

やっぱり健常の子(定形発達と呼ばれる)と比べると、できないことや遅れていること、まだまだ知らないことがたくさんあるため、それが通常学級でハンデとして扱われることも理解できます。

ただ、グレーと呼ばれる子はそんな中でも健常の子と一緒に生活することが多く、理解されなかった場合は教員から問題児扱いされるか、特に目立たずに大人しい(殻にこもっている)から逆に問題のない子と評価されてしまっているケースも実際にあります。

そういった子への理解があるだけでも、教員としての幅はもちろん、人としての幅は広がると今は考えています。

これから教員を目指す人は良い授業を作ることだけを目的とするのではなく

(これは教師の自己満)

本当に生徒の本質を見抜ける人材を目指すことが一番なのではないかと思います。

(一応教員も目指してますので)

生きづらいと思ってしまう要因は、周りから理解されないということ。

一見すると普通の子に見えてしまう発達障害のある子について理解を深めるというのは表面上の道徳教育をするよりもよっぽど勉強になると思います。

そういった生きづらさを抱えている子が通常学級にもいるということを教員の方々は考える必要があり、そこに適した指導ができてこその「合理的配慮」だと思います。

(勝手に思い込んでいます)

 

 

さ、内容に戻ります。笑

教育現場だけでなく、社会でもよくみられる現象の一つに、手段の目的化というものがあります。

簡単に言うと、目的が不明確になりすぎて取り組むことが目的になってしまっている状態です。

自分も含め、目標を設定するということが苦手という人は多いのではないでしょうか?

形ばかりの新年の目標を3学期の頭に書いて、一週間もすれば頭からもう抜けているという経験は誰しもがしたことあるはずです。

(僕だけだったら全力で謝ります)

 

何が言いたいかって、従来の学校生活ではことあるごとに目標を書きすぎて、それがただの作業になってしまっていると思うんです。

その結果、本当の意味での目標設定ができないということや、目標が決まらないからなんといなく毎日をこなしているというのが見て取れます。実際、自分はバスケがあったからよかったものの、打ち込むものがなければ毎日なにをしていたか想像もできません。

(情熱を注げるものはスポーツ以外にもあるということはわかっています)

(決して帰宅部の人を馬鹿にしているわけではありません)

 

「目標←目的←手段」 

一番に目標を立てないと、そこから逆算して目標を達成するためにやるべきことは見つけることができないと思います。

長くなりましたが、これが手段の目的化が起こってしまう要因なのではないかと

僕は考えています。

※目標は夢、目的は何のためにor目標への道筋、手段は達成するためにするべきことと考えてもらうとわかりやすかかなと思います。

 

総括

 当たり前を見直すことことこそ、意識を改革することや、周りの環境を改革することの第一歩ということが丁寧に書かれている本書。

決まり事や、今までそうだったからという固定概念の中にいては柔軟な考えや発言はできなくなってしまいます。

変化の激しい時代の今だからこそ、保守的な考えだけでなく、革新的な考えも持てる人になりたいと切実に感じることができました。

 

そして、本書を読んで改めて僕と同年代で教壇に立っている人を本当に尊敬しています。

また、大学を卒業して春から先生をしようと思っている人たちも先輩後輩に関係なく尊敬しています。

僕は、大卒ですぐ先生になっても何も伝えられないと思って経験を積むことを優先したからです。

ただ、結局言えるとこは、どの道に進んだとしてもどれだけ自分に付加価値をつけられるかということ。

付加価値をつけるためには、自分にできる+αを身につける。

そのためには勉強することと、経験を積むことしかない。

点を作って線につなげる作業を繰り返していくしかない!!

 

最後まで読んでいただきありがとうございました!

今回の本は学校関係者だとより参考になる部分が多い本だと思います。

他業種を知るという観点では、皆様にお勧めできる一冊ですのでぜひ読んでみてください。

次回更新予定日1月17日